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サポートツール (2011/03/07)

PTOLEMY/MERCATOR の地図データファイルを作成するツールを３つ用意しました。

■　画像ファイル → 地図データファイル変換ツール

■　世界デジタル地図 → 地図データファイル変換ツール

■　『地図をください』 → 地図データファイル変換ツール

お問い合わせ・ご意見・ご感想などがありましたら『メッセージ』ページから送信してください。

任意の画像を球体に貼り付けたいのだが、PTOLEMYの舟型多円錐図法で実現できないか、というお問い合わせが少なくありません。PTOLEMYはベクトルデータを投影変換するツールですから、残念ながらこのような機能は備えていません。

しかし画像を“地図化”、つまり“ベクトル化”することは、案外利用価値が高いのではないかと考えるようになりました。たとえば衛星画像や古地図を、異なる図法に変更することができます。衛星画像と行政図と重ねることで表現力の豊かな図版を作ることができます。さらに地図とは関係のない写真やイラストを投影変換で変形させたり、球面に貼り付けてオブジェを作ることができます。

画像に含まれている事物や文字を解析して、行政図や地形図のように多数の事象で構成された地図ファイルを自動的に作り出すことはできません。画像を構成するピクセルを、その色の矩形ポリゴンに変換するだけです。生成されるすべてのポリゴンは、行政区が「全世界」で、事象は「画像ポリゴン」です。「海」も「陸」も、すべて「画像ポリゴン」です。したがって地形図や行政図のように、『地図記号ダイアログ』を使って事象別に表示属性を操作することはできません。

この点は誤解のないようにしてください。

地図ファイルの閲覧には　PTOLEMY 2.53以上 もしくは MERCATOR 1.53以上 のバージョンが必要です。
このツールは無料です。
自己解凍書庫になっています。ダブルクリックで実行し、解凍先には PTOLEMY もしくは MERCATOR のフォルダを指定してください。
使用できる画像ファイルは、拡張子が BMP, GIF, JPG, PNGの４種類です。画像が正距円筒図法で描かれているものとして解釈します。イラストなどでは縦横比が正しくなるように地図化領域を設定するだけで十分ですが、古地図や衛星写真を地理的に正しく変換したい場合は、正距円筒図法で描かれたものしか使えません。
指定色のピクセルについてはポリゴンを生成しないように設定できます。ベース地図と重ねるとこの部分には「海洋」が表示されます。
詳細は README.TXT をお読みください。またご不明な点があればお問い合わせください。

▼サンプル１：
衛星写真を地図化して、異種外射方位図法で投影。舟型多円錐図法を使えば、地球儀を作成することもできます。

▼サンプル２：
飛行機のイラストを地図化して、斜軸モルワイデ図法で投影。地図としては意味ありませんけど。

▼サンプル３：
衛星写真から中東地域だけを切り出して地図化し（世界全体をこの解像度で地図化すると情報量が多すぎるため）、世界行政図と重ねて円錐図法で投影。写真と地図の利点を併せ持つ画像を作成できます。

Version : 0.91

FileName : IMG091.EXE

FileSize : 174,998bytes

FileDate : 2011/03/07

■　『世界デジタル地図』 → 地図データファイル(MLL) 変換ツール

アメリカで作成され無償で公開されている『世界デジタル地図』を PTOLEMY / MERCATOR の経緯度地図ファイル(MLL)に変換するツールです。作者が提供する世界行政図や世界地形図では、このレベルの地図を作成することは不可能ですから、交通網付きの詳細な地図を必要としている方はご利用ください。

世界デジタル地図とは

『世界デジタル地図(Digital Chart of the World)』（DCW）は、米国、カナダ、オーストラリアおよび英国が協力し、米国国防地図庁(Defense Mapping Agency:DMA)により作成されました。水系、等高線、交通路線、土地利用なども含む、ベクトル形式の詳細なデジタルデータです。データソースには100万分の１の航空作戦チャートが使用されています。基本的には地理情報システム(GIS)の分野で利用されるデータです。データが古いことや欠落している部分が多いなど、難点もありますが、収録項目が多く全世界をカバーしている貴重なデジタル地図です。

注：DMAは1996年に米国画像地図庁(National Imagery and Mapping Agency:NIMA)に改組

地図ファイルの閲覧には　PTOLEMY もしくは MERCATOR の最新バージョンが必要です。
変換ルールは変更可能です。
このツールは無料です。
自己解凍書庫になっています。ダブルクリックで実行し、解凍先には PTOLEMY もしくは MERCATOR のフォルダを指定してください。
機械的に変換するだけなので、サンプルを見てもわかるように見やすい地図とは言い難い部分もあります。変換後にPTOLEMYで修正してください
世界デジタル地図データの入手方法など、詳細は README.TXT をお読みください。またご不明な点があればお問い合わせください。

▼サンプル：
コスタリカのサンホセ周辺（1/50万)

Version : 0.9.4

FileName : DCW094.EXE

FileSize : 132,605bytes

FileDate : 2006/08/01

■　『地図をください』 → 地図データファイル(MLL) 変換ツール

もしあなたが、1993年に（株）アスキー社より刊行された『多機能世界地図システム・地図をください』を使用して、オリジナル地図データファイル（LLM）を作成したことがあり、今後も利用したいのなら、このツールを使うことで、PTOLEMY の経緯度地図ファイル（MLL）に変換することができます。構造が大きく異なるため完全な変換ではありませんが、変換後に PTOLEMY で図式を修正すれば、ほぼ同じ地図になります。変換後の地図ファイルは、ほかの地図ファイルと重ねて表示することができます。MERCATORでも使用可能です。

このツールは無料です。
PTOLEMY Ver.1.20用に更新しました。
自己解凍書庫になっています。ダブルクリックで実行し、解凍先には PTOLEMY もしくは MERCATOR のフォルダを指定してください。
詳細は README.TXT をお読みください。またご不明な点があればお問い合わせください。

Version : 0.93

FileName : LLM093.EXE

FileSize : 98,856bytes

FileDate : 2000/06/12